一陽来復 新年に向けて
2017.12.22
今日は冬至。一年で一番日が短い日です。
昨今、ス―パーなどでは、日本に古くからある食べ物の風習を取り入れた食品の販売をされています。
冬至の日には「柚子湯の為の柚子」と「かぼちゃ」が店先に並んでいます。
昔は、家庭で自然と季節の行事を行っていました。
しかし野菜などの温室栽培や保存方法の進歩で、野菜の旬ですら分からなくなった、
冷暖房の完備で寒さ暑さも凌げるようになった、など季節を感じる事が少なくなりました。
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春夏秋冬がある日本で、季節を意識し、古くからの風習に乗っ取って過ごすことは、季節の行事を通して、
自分の昔の記憶が蘇ったり、家族との思い出を作ったり出来るので、単調な毎日ではなく、彩り豊かな日を
送れるようになるのではと思います。
「筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞」への応募作品にもそんな家族で行った行事などを懐かしく
思い出されている作品が多いです。
その作品に家族の愛情が満ち溢れた温かな日常が見て取れます。
アメリカのコメディアンのジョージ・カーリンの「この時代に生きる私たちの矛盾」の
「ビルは高くなったけど、人の気は短くなり
高速道路は広くなったけど、視野は狭くなった---」
と始まる論評のように大切なものを忘れているのかもしれないと思うようになりました。
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