小池邦夫の絵手紙交流展 始まりました
2018.03.8
先日3月2日(金)より小池邦夫の絵手紙交流展~緒形拳ほか文化人との手紙を通して
が始まりました。4月22日(日)まで開催しています。[こちら]
3月2日(金)の初日に小池邦夫さんの講演会がありました。定員を超えるたくさんの方にお越し頂きました。
ありがとうございました。
講演会で小池邦夫さんは、
「表現は拙くても、心の奥に秘めた思いは不器用でも相手には伝わる」
「メールでは感じない人と人とがつながる喜びは絵てがみなら出来る」と断言されました。
「ヘタ」とカタカナで表記したのは、自分らしさという意味を込めたとのこと。
飾らずに普段着のまま、自分の字で、相手の心を思って文章を素早く書く。
自分が表現されていることを書く。恥ずかしいこと、弱みも書く。それを筆で書くのが良い。
筆の毛の一本一本がその思いを伝えてくれているのではと思いくらい、
筆で書く(描く)絵てがみには強さがあり、その思いが伝わると言われました。
日本の三大随筆の一つとされる「徒然草」の150段に
「これから芸事を身に着けようとする人はとかくヘタクソのうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して
、ある程度見られるようになってから披露するのがよいというものだけど、そういうことを言っている人
が最終的にものになった例えは一つもない-----」
というくだりがあるようですが、
笑われても、ヘタクソでも絵てがみを書き続ける事で、
「自分らしい字が出来、自分の想いが発露する、そしてそれを誰かが喜んでくれる」ということではないのかなと思います。
「本当に絵てがみを描きたいな」と思えた講演会でした。
さあ早速「この気持ちが萎えないうちに絵てがみを描こうかな」と思いましたが、
まだまだ勇気がいりそうです。