雑草
2017.03.22
冬の殺伐とした地面から、ほんの少し雑草が芽をだしてくると
厳しい冬も終わって春が来るのかなと思って、なぜかとても嬉しくなるものです。
しかし、人間は勝手なもので、あれだけ愛おしく思っていた雑草も日に日に、
縦に横にそれぞれ伸びてくると、草取りをしなくてはいけなくなるので、
疎ましく思うものです。
タンポポは、寒い冬の間は出来るだけ身の丈を低くして、根を深くはり、暖かく
なれば、遠くまで綿毛を飛ばすために高く、高く伸びるのだとか。
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自然の営みを知ると、知らないところで命のリレーが行われているのだと
気づいて、自分が小さく感じます。
雑草のように、宿命のまま、ただそこに生きるだけというのは、
実はとても難しい事だと思います。
昭和天皇がかって「雑草という名前の草はない」とおっしゃったとか。
雑草と一括りにせずにそれぞれの名前を知って、草花に敬意を持ちたいです。