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雑草

2017.03.22

冬の殺伐とした地面から、ほんの少し雑草が芽をだしてくると

厳しい冬も終わって春が来るのかなと思って、なぜかとても嬉しくなるものです。

 

しかし、人間は勝手なもので、あれだけ愛おしく思っていた雑草も日に日に、

縦に横にそれぞれ伸びてくると、草取りをしなくてはいけなくなるので、

疎ましく思うものです。

 

タンポポは、寒い冬の間は出来るだけ身の丈を低くして、根を深くはり、暖かく

なれば、遠くまで綿毛を飛ばすために高く、高く伸びるのだとか。

 

 

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19 下窄 祐生 たんぽぽ植物

第19回 下窄 祐生さんの作品

 

 

自然の営みを知ると、知らないところで命のリレーが行われているのだと

気づいて、自分が小さく感じます。

雑草のように、宿命のまま、ただそこに生きるだけというのは、

実はとても難しい事だと思います。

 

昭和天皇がかって「雑草という名前の草はない」とおっしゃったとか。

雑草と一括りにせずにそれぞれの名前を知って、草花に敬意を持ちたいです。

 

 

 

 


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