月別記事:2017.03
こぶしの花
2017.03.28
熊野町近郊の山々にこぶしの花が咲き始めました。
昔からこぶしの花が咲き始めたら、田の準備を始めなさいと先人から伝わって
いたようです。
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農家の人たちの忙しい季節がはじまります。
ところでこぶしの花は蕾が北にむいて咲く、コンパスプラント(方向指標植物)との事です。
辺りを見ると本当に北に向いて咲いていたので、びっくりです。
雑草
2017.03.22
冬の殺伐とした地面から、ほんの少し雑草が芽をだしてくると
厳しい冬も終わって春が来るのかなと思って、なぜかとても嬉しくなるものです。
しかし、人間は勝手なもので、あれだけ愛おしく思っていた雑草も日に日に、
縦に横にそれぞれ伸びてくると、草取りをしなくてはいけなくなるので、
疎ましく思うものです。
タンポポは、寒い冬の間は出来るだけ身の丈を低くして、根を深くはり、暖かく
なれば、遠くまで綿毛を飛ばすために高く、高く伸びるのだとか。
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自然の営みを知ると、知らないところで命のリレーが行われているのだと
気づいて、自分が小さく感じます。
雑草のように、宿命のまま、ただそこに生きるだけというのは、
実はとても難しい事だと思います。
昭和天皇がかって「雑草という名前の草はない」とおっしゃったとか。
雑草と一括りにせずにそれぞれの名前を知って、草花に敬意を持ちたいです。
百花繚乱の春
2017.03.16
3月も半月が過ぎました。
まだ冬の寒さを感じる日もありますが、あと10日もすれば、桜前線も北上し、
開花予想もされる頃です。
広島県は縮景園に標本木があって、そこのソメイヨシノの蕾が予報の基準になっています。
(開花は標本木の蕾が5~6輪咲いた状態、満開は80%咲いた状態だそうです。)
熊野町は少し標高の高い所にあるので、少し遅れるかもしれません。
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桜、雪柳、れんぎょなど木々の花々が咲き乱れて、のどかな春の日を楽しめます。
三月は卒業など、一つの節目を迎えるかたも多い月ですが、花たちがそんないろいろな思いの
人たちを癒してくれていると思いました。
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広島県の開花予想は今のところ3月29日(水)、満開は4月8日(土)になっています。
春のお彼岸と筆の日
2017.03.14
熊野町内でも、沈丁花の香りがほのかに香ってきました。
吹く風もだんだん温かくなりましたが、
明日15日(水)は全国的に「寒の戻り」が予報されています。
まだまだ、気が抜けないですが3月17日(金)は彼岸の入りです。
寒さも彼岸までにしてほしい所です。
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今年の春のお彼岸は3月17日(金)~3月23日(木)ですが、
この時期に「筆の日週間」として熊野町でもイベントが行われます。
今年の「筆の日週間」は3月14日(火)~3月20日(月)までです。
筆の里工房のイベントは[こちら]まで
皆様もぜひ筆あそびに熊野町においでください。
東日本大震災から6年
2017.03.9
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未曾有の災害となった東日本大震災から6年を迎えようとしています。
ここ熊野町でも絵てがみを通して被害に遭われた方々と交流してきました。
震災から2年たって訪れた東北で感じたものは、テレビ等で伝えられる映像や
新聞の記事では、伝わらない想いであったり実情でした。
実際に行って「現状を見ること、聞くこと 感じること」の大切さを思いました。
絵てがみを描くときにも共通する事かもしれません。
その際、現地の方の言葉で今も心に残っている言葉が
「最初は生きることに必死だったので、「食べること」「寝ること」などのことで頭がいっぱいだった。
ただ、それが当たり前のようにできるようになった時に無彩色の世界が広がった。
その無彩色の世界に色を付けてくれたのが、絵てがみだったり、音楽だったりという文化だった。」と
文化を楽しめる時というのは平和な時なのだなと改めて思いました。
素直に平和な日々が続いてほしいと思います。
震災でお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りします。
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東日本大震災の被災3年後に被災地大船渡からの届いた絵てがみです
啓蟄 蟄虫戸を啓く[すごもりのむしとをひらく]
2017.03.7
三月の桃の節句もすぎ、広島の縮景園の松のコモ外しも終わりました。
もうすぐ奈良の東大寺のお水取りも行われ、春を感じる頃となりました。
ふと見ると、辺り一面に、いつの間にかオオイヌノフグリの花が咲き乱れていました。
葉が生い茂ってくる前に一足早く陽の光を独占しています。
まだ鳴かないのかなと待ちわびていた「春告げ鳥の鶯」の初音もおとといはじめて
聞こえてきました。
暦とは別に自然の生き物たちも「もうすぐ春だよ。」と告げているようです。
「「啓蟄」 蟄虫戸を啓く すごもりのむしとをひらく」は3月5日~9日辺りに
旧暦のころ親しまれていた 日本の二十四節気と七十二候です。
細やかな季節の移ろいを感じながら暮らしてきた先人たちに脱帽です。
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